- 美容医療は
再生医療の時代です。 -
近年美容医療の世界では、再生美容とでも呼ぶべき再生医療を用いた美容医療が急速に広まっています。
再生医療と言うとiPS細胞やES細胞などを用いて臓器を再生するといった、非常に高度な医療を思い浮かべることが多く、あまり馴染みのないものとして思われがちです。しかし例えばしわ・たるみの治療に使われることの多いPRP皮膚再生療法も再生医療ですし、幹細胞コスメや成長因子パックなど、近頃よく耳にするようになったものも広い意味での再生医療です。この十数年で再生医療は美容医療を語る上で欠かせないものになりつつあります。
一方で再生医療がどう発展してきたのかの歴史を見ていくと、臨床(実際の治療に応用される医療)としての再生医療は美容医療を中心に広まっており、再生医療にとっても美容医療は欠かせないものでもあったのです。
- そもそも再生医療とは
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再生医療とは事故や病気によって失われた身体の細胞、組織、器官の再生や機能の回復を目的とした医療のことを言います。
医療に再生という考え方が取り入れられた歴史は古く、例えば身体機能の回復訓練であるリハビリテーションや人工の材料からつくる義手、義足、人工関節なども再生医療ですし、皮膚移植や骨髄移植、臓器移植といった生きた組織・細胞を扱う細胞治療も再生医療です。近年メディアで言われている再生医療は、後者の細胞治療(狭義の再生医療)を指すことが多いです。
幹細胞を用いた再生医療
狭義の再生医療の中でも中心となって研究を進められていたのは「幹細胞移植」です。
近年、培養技術・分子細胞学・生体組織工学・遺伝子工学の発達とともに幹細胞の研究が盛んになり、幹細胞を応用した再生医療は今、国家プロジェクトとしても注目を集めています。
「幹細胞」は、特定の細胞に変身したり、変身前の状態で長期間に渡って自らを再生したりする能力を備えており、いわば組織や臓器に成長するもとになる細胞です。
例えば疾患に対し、薬や手術などによって進行を抑えるのではなく、私たちが本来持っている自己再生能力を最大限に活用し、負担を和らげることのできる医療として、幹細胞移植は無限の可能性を秘めた再生医療と言えます。
幹細胞移植の様々な治療の可能性
- 脂肪幹細胞を用いた脂肪注入
- しわやたるみなどの若返り治療
- 再生軟骨による降鼻術
- 毛髪の再生
- 血管の新生
- 血液疾患の治療
- 骨の再生
- 心臓(心筋細胞)の再生
再生医療が臨床の世界へ~再生美容のさきがけ~
幹細胞移植などの再生医療は無限の可能性を秘めていますが、まだまだ発展途上の領域です。その中でもいち早く実際の治療への応用が始まったのがPRP(多血小板血漿)療法でした。
PRP療法は自らの血液を用いた再生医療で、スポーツ選手のケガ・故障を治療するのに使われたほか、美容医療領域において、肌のしわ・たるみを解消する治療として一気に広まりました。
ちょうどその頃、美容医療の市場トレンドは少子高齢化によって「変える施術」から「戻す施術」に移っており、細胞本来の力を取り戻す再生医療はまさに求められていたものでした。
2016年には「プレミアムPRP皮膚再生療法についての医学論文」が形成外科学誌Plastic and Reconstructive Surgeryのベストペーパーアワード2016を受賞するなど、PRPが美容医療の枠を超えて広く認められるようになりました。
さらに研究が進む再生美容の世界
2014年に再生医療新法が施行されると、再生美容は加速度的に普及してきました。そして細胞を使った再生医療の研究が進むにつれ、実は細胞から分泌される様々な物質(成長因子、サイトカイン、エクソソームなど)が重要な役割を担っていることが分かってきました。それらは細胞そのものよりも遥かに扱いやすく、関連する様々な製品が再生美容として世の中に爆発的に登場するようになりました。
狭義の再生医療から広義の再生医療へと、再生美容は大学病院などの専門機関だけでなく、もっと一般の方が、もっと身近なところで再生医療に触れられるよう、研究が進んできました。再生美容を適切に届けるためにはまだまだ医師の専門的な知見と高い技術力が必要ですが、再生美容が当たり前になる未来に向け、これからも研究が続けられていくことでしょう。
この記事を監修したドクター
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統括院長 鎌倉 達郎
経歴
1989年 宮崎医科大学医学部卒業 九州大学生体防御医学研究所附属病院 (現・九州大学病院別府病院)勤務 1990年 九州大学医学部附属病院 (現・九州大学病院別府病院)勤務 その後大手美容外科に5年間勤務し、その間福岡院の院長を歴任 2000年 聖心美容外科に招聘 東京院副院長就任 2001年 福岡院院長就任 2003年 聖心美容外科東京院院長就任 2004年 聖心美容外科統括院長就任 2015年 第104回日本美容外科学会会長に就任 2017年 公立大学法人横浜市立大学医学部 臨床教授に就任 2022年 日本美容外科学会(JSAS)理事長に就任 資格/所属
- 日本美容外科学会(JSAS)理事長
- 公立大学法人横浜市立大学医学部 臨床教授
- 一般社団法人日本ルックスケア医学会 副理事長
- 公益社団法人国際化粧療法協会 理事
- 一般財団法人日本医療アートメイク財団 理事
- 一般社団法人日本ケアネイル協会 特別顧問
- エステティックメディカルアカデミー(AMA)顧問
- 第104回日本美容外科学会(JSAS)会長
- IMCAS World Scientific Committee 2017,board member
- IMCAS ASIA 2015,2016 Scientific board member
- IMCAS ASIA 2010 Faculty
- AMWC JAPAN Advisory board member
- 日本美容外科学会(JSAS)専門医
- 日本美容外科学会(JSAS)正会員
- 日本美容外科学会(JSAPS)会員
- 日本形成外科学会会員
- 日本再生医療学会 再生医療認定医
- 日本外科学会会員
- 日本美容外科医師会会員
- 日本先進医療医師会会員
- 日本外科学会認定医
- 日本臨床医学発毛協会認定 発毛診療指導認定医
- ミラドライ認定医
- ジュビダームビスタ®ボリューマXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボリフトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボルベラXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボラックスXC認定医
- ジュビダームビスタ®ボライトXC認定医
- ジュビダームビスタ®ウルトラXC/ウルトラプラスXC認定医
- ボトックスビスタ認定医
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聖心美容クリニックでは、厚生労働省より2018年6月1日に改訂され施行された医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)」に沿ってホームページを作成しております。また全てのページは医師が監修した上で掲載しております。
再生医療はじめ、様々な科目の専門医・学会会員の医師がいます
聖心美容クリニックでは、第104回日本美容外科学会(JSAS)会長を務めた鎌倉達郎をはじめ、公立大学法人横浜市立大学医学部元臨床教授、日本美容外科学会(JSAS)理事、IMCAS World Scientific Committee board member、日本再生医療学会会員、日本再生医療学会再生医療認定医、日本先進医療医師会理事、医学博士、国際形成外科学会(IPRAS)会員、日本美容外科学会(JSAS)専門医、日本美容外科学会(JSAPS)正会員、日本形成外科学会専門医、日本形成外科学会再建・マイクロサージャリー分野指導医、日本形成外科学会領域指導医、日本外科学会認定医、日本美容外科医師会会員、日本臨床抗老化医学会会員、日本臨床医学発毛協会認定発毛診療指導認定医日本美容皮膚科学会会員、日本皮膚科学会専門医、メソセラピー研究会会員、日本形成外科手術手技学会正会員など様々な資格を有した医師が在籍しています。